バイクすり抜け問題:分析してみる:報道をみる

 

掲示板の問題児「車とバイク両方乗る人」氏がたびたびリンクしていた報道番組のホームページで面白い検証ができました。粘着気質で堂々巡りのコメントしかしない氏ですが、この点のみは感謝いたします。

 

 まず氏がリンクしていたページは「車の左折が危ない!」です。これは2004/12/16に報道されています。車道外側線と歩道の間の路肩幅の広い道路で事故が多いことを問題としていますが、この報道には続編があるのです。2006/03/01 には「大学生が見た、二輪車事故多発地帯」という続報で事故の原因を分析しています。その結果、2006/12/12に「検証の効果アリ!改善された道路」が報道されることとなりました。何が改善されたかといえば車道外側線と歩道の間の路肩が狭められたのです。先にこのサイトで取り上げた「近畿地方整備局のレポート」と同じ対策です(これはこちらで解説しています)。

「1.5メートルあった路肩を50センチにまで縮小。交差点付近の二輪車の路肩走行をシャットアウトするよう、改良工事が行われました。 」

「二輪車が路肩を走行していたのですが、走行車線を通行することになる。左折の巻き込み事故の低減が期待できます。」

この結果から、すり抜けがなくなればこの手の事故がかなり減るであろうことが容易に予測できます。

 

この後、この番組でもバイク自身の問題にようやく気づかれたようで、2008/08/20には「大迷惑!バイクの極悪運転 」が報道されました。

「危険を顧みず、迷惑とも思わず、「自分は運転が上手い」などと信じてやまない者がいたとしたら・・・。いずれ降りかかるのは、悲劇だけだ。」

この言葉を「車とバイク両方乗る人」氏に贈りたい。

 

(おまけ)

2007/04/11には「事故誘発?危ない自転車マナー 」というのもありました。「さあ、スクランブル交差点の歩行者信号が青になりました。本来は、自転車から降りて・・・あ~あ、自転車同士が交差店内でごちゃごちゃになっています」

そうなんです。スクランブル交差点は歩行者のためのもので自転車に乗っての横断は違反です。また斜め横断もできません。知らない人が多すぎますが、そもそも危険なのでそのあたりの感覚を持っている人なら斜め横断は本能的にできません。

 

これら以外にも車の運転の問題も取り上げられていますが、すべてにおいて共通するのは防衛運転の概念を持たずに運転している人が多いということです。根本的なところに問題が潜んでいます。二輪車はたまたまそのよう問題点がすり抜けなどの形で表面化しやすいだけなのでしょう。